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「はじまりの会」を開催しました!(前編)

2024年9月29日(日)第4期隠岐島前教育魅力化構想「はじまりの会」を海士小学校体育館で開催しました。

壁面には三町村や地区のポロシャツを飾りました

▶はじまりの会の概要についてはこちらから

当日は、島前三町村の小中学校、高校の教職員をはじめ、教育委員会、地域で教育に携わる皆様、高校生など、総勢89名の方にご参加いただき、地区や校種、職種を越えて、それぞれが思う「島前地域の教育に願うこと」を膝を突き合わせて話し合う貴重な時間となりました。

丸形の段ボール「えんたくん」を使います

知夫村 渡部教育長の開幕宣言で会がスタートです!

前日は知夫村の運動会だったそう。お忙しい中ありがとうございます!

教育の現場はいろいろな課題に直面しております。
その中には学校で解決しなければならないもの、あるいは学校が先頭となって解決しなければならないもの、学校と家庭、地域が一緒になって解決しなければならないもの、その三者が協力してもなかなか解決できない、先が見えない課題もたくさんあります。
島前の地域という三つの町村が一緒にやっていけば解決できる、少しでも先に進んでいけるんじゃないか。この構想を使って進んでいくことで島前地域の子供たちとか教育に携わっている皆さんの気持ちが少し楽になったりとか
先が見えるようになったりとか、そういうものになっていければと思います。

知夫村 渡部教育長

続いては、教育魅力化プロジェクトリーダーの宮野より「はじまりの会のはじめに」。どんな方がご参加いただいているのか(どの学校種・団体の所属なのか、住んでいる地区はどこかなど)を挙手でお示しいただいた後に、グループ内で自己紹介をしていただきました。この場が「はじめまして」の出会いも多く、またいろいろな校種、地区、ご所属の方が混ざり合っているからこそ、改めて今日の会で大切にしていただきたい3つのことを伝えます。

今日のお約束
①肩の力を抜いて
②未来を語り
③面白がる

はじまりの会のはじめに

続いては、第3期構想(2019~2023年度)で掲げられた「意志ある未来をつくる23の物語」が5年間でどのように推進されたのかを振り返る時間です。『第4期島前教育魅力化構想・別冊』を開きながら、描いた未来の物語の中で、できたこと、できなかったこと、予想してなかったけど実現したことなどを報告しました。

5年間の歩みを物語を使って振り返ります

取り組みへのチャレンジを「これまでの踏み込み」として、そしてこれからの可能性を「未来への伸びしろ」として、23の物語を振り返ることで私たちの現在地を確認します。

一例として取り上げた「高校生が大人と本気で議論できる日常」の物語では、大人の高校生の共創プロジェクトとして太陽光パネル設置の取り組みが紹介されました。高校生を子ども扱いせず、年齢・立場を超えた実践を加速していくためには、大人たちにも本気の覚悟が必要になります。

この5年間どう進んでいけば迷ったときや、仲間と意見がわかれてぶつかった時、何度もこの構想を開いて、目指すべき方向を確認して、前向きな気持ちで進んできました。
また、自分の目の前に現実としてこの物語の姿が現れた時、多くの人が願ったシーンが「いまここにある」と思って喜びがあふれました。第三期構想には本当に助けられてここまで来たなと思っています。

第三期構想の振り返り

ここまでの道のりを振り返り、これからの「はじまり」に期待が高まったところでいよいよ『第4期隠岐島前教育魅力化構想 はじまりの書』の登場です。

第一期~第四期の歴代の構想たち 手前右側が第四期構想「はじまりの書」です

「みんなでつくる教育と地域」と題された観音開きのページを見ながら、まずはグループごとでパズルタイム!

パズルをしながら島の形や書かれている言葉を眺めます

島前三町村を一つの島に見立てて、子どもたちが未来へと力強く漕ぎ出していける豊かな島を表現したイラストの上に、「そのために何が必要で、私たちは何ができるだろう?」を考えるための言葉がちりばめられています。

次は完成図を見ながら、答えたくなる問いや気になる言葉はありますか?とグループごとでシェアする時間。イラストにある「いつか訪れたい人」はどんな人だろう、どんな課題も背景に担い手・働き手の不足があるよね、魅力化がはじまる前と今でどんな変化があっただろう…と話題はつきません。

前半の最後は『第4期隠岐島前教育魅力化構想 はじまりの書』の紹介です。表紙のデザイン、タイトルに込めた想い、なぜこのような構成になったのか、以前の構想から何を残して、何を残さなかったのか、完成までの経緯も含めて、冊子の中身をじっくり紹介しました。

タイトルは「はじまりの書」としました。
魅力的で持続可能な教育と地域は限られた人だけでは作れません。
これからの島前地域の教育の魅力化を考えていく際に、もう一度あらゆる人が未来に向けて手を取り合って、子どもを支えて、ともによりよい地域を作っていけるように。このはじまりの書が、作った人たちのものだけではなく、いま手に取っている、これから手にとる皆さんのものになっていってほしいという願いが込められています。

第4期構想の紹介

『はじまりの書』がみなさんの手になじんできたところで、前半終了です。

島前三町村のおやつと飲み物でちょっと一休み。アヅマ堂(海士町)めにーでーる(知夫村)海月堂(西ノ島町)のお菓子がテーブルに並びます。

どれにしようかな~と迷う時間も楽しい

後半は『はじまりの書』を使って、未来に向けたおしゃべりの時間です。一人ひとりの「こうなったらいいのになあ」を聴き合って、そこからアイデアをひろげたり、何かをひらめいたり、時に脱線したり…グループごとで盛り上がった後半の様子ついては、「はじまりの会」を開催しました!(後編)に続きます。