見出し画像

隠岐・西ノ島で、小中学校の魅力化に関わる仕事をしませんか?

隠岐島前高校からスタートした教育魅力化の取り組みは小学校、中学校へと広がり、島前地域全体で学校、児童・生徒、教員、地域の方が「わがこと」として教育を考える。そんな大きな動きへと変化を続けています。

▼新しい段階へと向かう「第四期教育魅力化構想・はじまりの会」の様子もぜひご一読ください

島前3町村で、それぞれの地域資源を活かしながら、公教育をもっとワクワクするものにしていきたい。そんな想いをもって共に走っていける仲間を募集します。

今回の募集は、西ノ島小中学校に所属する小中学校魅力化コーディネーターです。西ノ島小中学校は、西ノ島町にある全校児童・生徒約150人、教職員36人の小中一貫校。小学1年生から中学3年生までの9学年が同じ校舎で学んでいます。

西ノ島の盆行事のひとつ、精霊(シャーラ)船の学習の様子。
中学生になると実際の作製作業をお手伝いする生徒も。

現在、西ノ島小中学校でコーディネーターをしている杉野さん。お隣の島、海士町の福井小学校でコーディネーターを2年経験した後、今年の春から西ノ島小中学校の担当になりました。
来年度は教育委員会の業務に軸足を移すため、小中学校でのコーディネートに注力できる新しいコーディネーターを求めています。

隠岐に来る前は、徳島県のメーカーで人事担当者として働いていた杉野さん。
フットワークの軽さとさばけた雰囲気から地域の人に可愛がられて島前3年目。

学校では、生活科や総合的な学習の時間を中心に地域資源(ヒト、モノ、コト)の活用とコーディネートを担当。それぞれの学年の担任と話し合いながら、そして地域のあちこちに足を運びながら、材料を集めてよりよい提案ができるように日々走り回っています。

やってることも、行く場所も会う人も日によって違う。よくある一日の流れとかはなくて、365日全部違う日って感じ。

小学4年生のハチミツの採蜜活動の様子。実際に採集する様子を見学します。

実は西ノ島小中学校は杉野さんが着任する前、4年間ほどコーディネーター不在の時期がありました。まずはコーディネーターとして何ができるか、何が期待されているのかを探りながらスタートし、いまは「ようやく種まきが終わった感じ」の段階だとか。

探り探り進めていく楽しさはある。地域の人たちに会いに出かけていく先で小中学校の取り組みを知ってもらって、様々なご意見をいただき、さらにそこから新しい出会いに繋がっていくこともある。余白が多いからこそ開発の余地があると思う。

島前にある3町村は隣り合った島ですが、その文化や気風はちょっとずつ違います。海士町と西ノ島町、2つの町での仕事や生活を経験した杉野さんに西ノ島の印象について聞きました。

西ノ島の人たちはなんか熱い(笑)。最初は遠慮がちだけど、話をしていくうちに熱いものがでてくるというか。漁師町の文化が残っていて情熱的な部分があるのかもしれない。祭りの神輿担ぎでも本気で喧嘩するかのような雰囲気があって、そこが海士町とは違いますね。

そんな熱い地域の方々との連携を進めるために、関わりが深いのが教育委員会の社会教育部門です。公民館を核として、町の人たちの学びや遊びや交流の機会をさまざまな形でつくる仕事をしています。
西ノ島町で社会教育を専門として働く社会教育主事の氣賀澤さんに、コーディネーターの役割と期待についてお聞きしました。

小学校の教員歴13年。隠岐に来る前は青年海外協力隊でコロンビアに赴任していたこともある。
昨年誕生した第一子に、メロメロなお父さんの一面も。

氣賀澤さんは杉野さんとタッグを組んで仕事をすることが多いと言います。地域とつながる授業のサポートに入ったり、公民館のイベントの企画をしたり、教育委員会のビジョンづくりに参加したり。なにかと関わりが多く、バディのような存在です。

杉野くんは「ちゃんとする」こともできるし、くだけた雰囲気もある。相手が考えていることをおもんばかって気持ちに寄り添うことが自然とできる人。ある時は教育委員会のスタッフであり、ある時は小中学校のコーディネーター、またある時は魅力化プロジェクトのメンバーであるという難しい立場だけど「関係各所がいい関係を築けるように動く」ことに強い思いを持っている。まさに「コーディネーター」だなと思いますね。

次に加わるコーディネーターに期待したいことを聞いてみました。

杉野くんのおかげで学校と地域の繋がりが増えてきています。一つの体験活動を「点」と捉えると、点と点が充実してきています。今後はその点をつなげて一本の線として、体験が体系的に繋がっていくカリキュラムを仕組んでいく必要があります。その方法を一緒に考えてほしいです。

氣賀澤さんと杉野さんがそれぞれ一つの「点」だとすると、新しく加わるコーディネーターは3つめの「点」。学校の中に入ったり外から支えたり、それぞれがいろんな立場で関わりながら、チームとしても更に広がりをもって動いていくことになりそうです。

コーディネーターが入ることで、学校にも変化はあったのでしょうか。西ノ島小中学校の村上校長にもお話を聞きしました。

島後の出身でありながら、島前の教育魅力化にも大きな関心を寄せ、
さまざまな新しい取り組みを推進していく柔軟さをお持ちの校長先生。

西ノ島町ってどんなところですか?とお聞きすると「あったかいところ、人が困ったり大変だったときになんとかしてやろう、一肌脱いでやろうかなという人が多いですよ」と語る村上校長ご自身も、学校のため、児童・生徒のために、関わる人たちの意見を丁寧に聞きながら、一肌脱いでさまざまな改革を進めています。

ふるさと教育の授業で地域の方に協力していただく時に、学校にコーディネーターがいることで連絡や調整がやりやすくなった。担任が授業について相談したいときに、学校にコーディネーターがいることでより細かいところに手が届くというか、対面でぱっと相談できるのは大きい。

コーディネーターの役割は、杉野さんの人柄もあるけど、足を運んで汗かいて地域の人とつながるっていうかね。人と話すことが好きで、相手に興味関心を持つ、どんな人か知りたいっていう熱量があることが大切だと思う。
あとは西ノ島に魅力を感じて、好きになること。西ノ島、大好き!になってほしいよね。

来年から西ノ島小中学校のコーディネーターになる人には、杉野さんがまいた種を育てて花を咲かせてほしい、それと同時に自分なりの新しい種をまいていくこともできる。そんな風に考えています。

教科学習に地域資源を活用すること、より地域に開いた、地域と学校の距離を縮めるためにできること、児童・生徒たちの変化をより丁寧に追いかけていくこと。西ノ島の小中学校の魅力化でできることはまだまだたくさんあります。チーム西ノ島の一員となって、志を持ちながらも地道なコミュニケーションを大切に進んでいける、新しい仲間を待っています。

▼募集に関する詳細は隠岐島前教育魅力化プロジェクト採用情報をご覧ください

▼募集要項のダウンロードはこちらから