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「地域共創科を選んだ人たちへ」令和6年度第2回地域共創科開講式生徒スピーチ

4月18日(木)、地域共創科の開講式を行いました。

開講式での、1期生(3年生)から2期生(2年生)に向けた「贈る言葉」を紹介します。スピーチをしてくれたのは、3年生の田村菜南子さんです。


地域共創科を選んだ人たちへ

今きっと、自分の心の中にある「やりたいこと」「思い描いていること」をどうやって形にしようか、それがこの島にどんな影響が及ぶのかと想像しながらワクワクとドキドキを感じていると思います。

これから、どんどん学校を飛び出して、「初めてまして」の人と自分のやりたいことを「共に作りながら」頑張っていくと思います。でも、共創というのはそれだけじゃなくて、地域共創科を学科を選んだ人同士で、「大丈夫?」「がんばれ!」って言いながら、支え合うのも共創だと思う。

共創DAYとか、特にみんなそれぞれ頑張っていることがあって、一生懸命やってる姿、息詰まって悩んでる姿、コーディネーターさん・先生と必死に壁打ちしている姿が刺激にもなるし、自分もプロジェクト進めることの大変さを知っているからこそ、応援したいと思うようになる。

周りにはたくさんのコーディネーターさんと先生がいて、一緒に考えてくれるし、必ず一人にしたりしません。どうしても、この環境が日常生活の一部になってしまうと「当たり前」と感じてしまいがちだけど、この環境の素晴らしさを忘れずに、取り組んでいって欲しいです。

きっとすでに覚悟しているかもしれないけど、うまくいくことよりもまず挫折が多いです。

私のプロジェクトだと、海士小で小学生を対象に授業などをしたいと思って、企画書を持って行っても、すぐに「じゃあ、やろう!」と前向きになることはもちろん難しい。でも、私はまず海士小との関係を作ろうと思って、毎週朝の絵本の読み聞かせに通い、学校の昼休みで小学生と一緒に遊びながら、先生・小学生にまず「田村菜南子」について知ってもらいました。

回数を重ねるうちに、先生・小学生に知ってもらえるようになり、見かけると声をかけてくれるようになりました。そして、「一緒に授業をしましょう」と声をかけてくれました。

今も、海士小に通っています。福井小にも広げています。

嫌になったり、全て投げ出したい時は、なんで地域共創科に入ろうと決めたのかを思い出してください。それに、自分がワクワクしていた時のことを忘れないでください。それで、きっと乗り越えられるはず。一緒に頑張っていきましょう。


地域共創科の中で支えあうのも「共創」だと、まっすぐな目で語る田村さん。地域共創科の生徒、教員、コーディネーターは、切磋琢磨しあう同志であり、うまくいかない時や疲れた時に支えあう仲間でもあります。

2学年になり、ますますパワーアップする地域共創科の取り組みにご期待ください!