島前高校寮だより|野菜作り
隠岐島前高校には、三燈寮(さんとうりょう)、鏡浦寮(けいほりょう)という二つの寮があります。有志の寮生たちが校庭の一角で有機・露地栽培で野菜を育てていると聞き、インタビューに行ってきました!
野菜作りに参加している寮生は現在19人。今回お話を聞いたのは、夢探究の活動の一環として、野菜作り活動に取り組んでいる3年生の佐藤亘くん。インタビュワーは本校寮コーディネーターの岩瀬です。
野菜作りをスタートしたきっかけは何ですか?
入学する前から、寮で畑をやっているという話は聞いていて、自分も入学したらやってみたいと思っていました。隠岐には小学生の時に家族旅行で来ていて、その時から海も山もある自然豊かな環境がいいなと思っていました。アウトドアが好きな家庭で育ったので、自然に関心が向きやすいのかもしれません。
育てる野菜はどうやって決めていますか?
いま育てている野菜は、トマトとさつまいも。ラディッシュとサニーレタスも植えていましたが、もう収穫しました。今年からたくさんの1年生、2年生が新たに参加してくれたので、収穫の楽しさを感じてもらえるように夏休み前に収穫できる野菜を選びました。
さつまいもは自分が好きな野菜だから。秋の収穫が楽しみです。みんなで焼き芋をやりたい。
活動をしていて面白い点は?
できた野菜がおいしく食べられると嬉しいし、楽しいです。ラディッシュは収穫してすぐがおいしくて、時間がたつと辛くなってしまいます。育ちすぎたものも辛かったです。そういう違いを感じるのも面白いです。
活動をしていて難しい点は?
人数が多いので、スケジュールの調整とか、どうしたら継続して活動に参加してもらえるかというところに難しさを感じています。部活で忙しくてあまり参加できないメンバーに対して「活動を楽しめているのかな」と不安になったり。自然が相手なので、収穫のタイミングが読めないこともあり、急に集まってほしいと声をかけることもあります。
1年生の時に学習センターの夢ゼミで知り合いになった、プロジェクト型農業をやっている地域の方に野菜作りだけでなくプロジェクトの進め方のアドバイスももらっています。
これからやってみたいことはありますか?
海士町の公民館の館長さんから、子どもと畑づくりをやらないかと声をかけていただいています。
個人的には露地野菜育成API(Application Programming Interface)に興味があって、小規模だけど挑戦してみたい。土の栄養と天候のデータをとって、収穫量と紐づけするとか。有機農業×ICTで何ができるのかを考えていきたいです。夏休み中に実際に取り組んでいる農家さんの訪問もしてみたい。
佐藤くんたちが育てたラディッシュは寮食のサラダにも使われ、寮生たちにも好評だったとか。引き続き、畑の取り組みに注目していきたいと思います。