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インタビュー#2 主役は生徒、でも一緒に未来を見たい(高校チーム・岸川)

「隠岐國学習センター」は、隠岐島前高校と連携しながら生徒の進路実現をサポートする公立の塾です。定期テストや大学受験に向けた教科学習のサポートだけでなく、島前地域を舞台に多様な人々とともに学び、実践する夢ゼミや、生徒主体のプロジェクトなど、生徒の「〜したい」を応援し、伴走しています。
隠岐國学習センターでは、2025年春から活動を開始する「大人の島留学生」のエントリーを開始しました。隠岐國学習センターがどんな場所で、どんな仕事をしているのかをより具体的にイメージできるよう、現役の大人の島留学生たちにインタビューしました。

インタビュー第二弾は、2024年4月から隠岐國学習センター(以下学習センター)高校チームで活動中の岸川桃子さんに仕事内容や、大切にしていることを聞きました。

▼岸川さんが学習センターを選んだ理由はこちら

学習センターで「自分がいる意味」を見つける

学習センターは、まず「高校チーム」と「小中チーム」に分かれていて、学校現場以外の場所から高校生を見たかった自分は高校チームの所属を選びました。

高校チームの仕事は、大きく言うと①教科指導の伴走、②探究活動の伴走、③学習センターの環境整備の3つですが、マニュアルや細かい業務指示はなく、個人の裁量に任されている範囲が広いと感じています。

自分の場合は、生徒と会話をするところからスタートして、彼らの声を拾いつつ、自分の得意分野でできる業務範囲を広げていきました。いまの担当業務は、数学などの教科指導と進路指導が中心なので、高校3年生との関わりが比較的多いです。

あと、同じ学期の中でも時期によってやることが結構違っていて。1学期で言うと、4~5月は定着期間で学校や学習センターに慣れるための時間が中心、6月はテスト対策のための教科指導、7月のテスト後は探究活動に関わるイベントの開催が多くなります。

やることがバシッと決まっていないので、自分の得意分野やバックグラウンドが学習センターでどう活かせるかによって、実際の仕事内容が変わってくるんじゃないかな。自分が学習センターにいる意味というか、できることを相談して考えて決める。というのが最初の一歩になると思います。

学習センターの廊下には参考書やおすすめの図書がびっしり並んでいます

誰のためのゴール設定か?を切り替える

正直なところ、いままでの職場(高校教員)と違って、学習センターでは明確な評価や結果が見える形で出ないことに最初は違和感を感じていました。全体としてテストの点数や進学率を上げるとか、部活の大会で優勝するとかわかりやすい「目標」がなかったので、ここでは結果が求められない、どこに目標をもっていったらいいの?とモヤモヤして。いろいろな人に「学習センターのゴールって何?」「学習センターの目指すところは何?」と聞いて回っていたのですが、そこにわかりやすい答えはないんですよね。

結構モヤモヤしていたのですが、生徒とコミュニケーションを重ねる中で「生徒それぞれが学習センターを活用して達成したい目標」にフォーカスする機会が増えてきて、そのゴール設定は生徒の数だけあることに気づいてからは、気持ちがすっきりしていきました。今は、学習センターはあくまでも「機会と空間の提供」をしているだけで、ゴールを決めるのは生徒なんだと考えるようにしています。

志望理由対策講座を開催中

そのうちに、学習センターに来るけど勉強をしない、勉強が進まない生徒が一定数いることに気づいて、環境を整えてあげれば変わるのでは?と思い「集中自習クラス」をスタートしました。学習センターに来るけどつい誘惑に負けて友だちとおしゃべりしちゃったり、携帯ゲームしちゃうのを何とかしたい、がんばりたいという生徒たちのために、集中して自習できる部屋を用意して、私が監督として同席する。という取り組みです。

集中自習クラスは、指導がなくてもある程度自分だけで自習ができる生徒向けに実施していたのですが、2学期からはSwitch on Clubと名前を変えて、もうちょっと伴走が必要な生徒に向けて、自主学習を促しつつ学習センターの活用方法が伝えられるような場を作りたいと考えています。

一人ひとりにフィットする場所にしたい

いま、生徒たちがどこに目的を持っているのか、学習センターで何をしたいのかニーズを把握するための通塾生アンケートを実施しています。
まだ回収途中ですが、集まった分の結果だけ見ていても、そこから見えるニーズといまの学習センターの実際の取り組み内容にちょっとズレがある。教科指導だけ見ても、数学のニーズが高いと思っていたのだけど、アンケートでは英語と国語を強化してほしい声が多かったり。

いまいる生徒のニーズをしっかり理解することで、学習センターが一人ひとりの「やりたい」にフィットする場所にできれば、もっと有意義な場所にできるんじゃないかなと思うし、そのために自分ができることに取り組んでいきたいです。

あとは、生徒1人に対してスタッフ1人ではなく、チームで協力して複数のスタッフが一人ひとりの生徒にアクションできるようになると、可能性がより広がるんじゃないかとも感じています。

何があっても生徒ファースト

自由度が高くてチャレンジできる環境なので、仕事を通じて経験値はすごくあがると思います。でも、自分の成長や経験値のために。ではなくて、何があっても生徒ファースト、生徒一人ひとりが充実した高校生活を送れるために、島前高校に来てよかったと思ってもらえるように、自分がなにができるのかを考えられる人に来てほしいです。

生徒と一緒に未来を見て行動しないと、生徒の期待には応えられないと思う。生徒のために動ける人が学習センターに向いていると思います。

生徒の進路相談に対応する岸川さん

私たちのチームに入りませんか?

2025年春から学習センターの高校チームメンバーに参画してくれる人を募集しています。募集の詳細は採用ページよりご覧いただけます。

▼募集要項はこちら

なお、今回の募集は「大人の島留学」という、報酬のある制度を利用しての採用となります。エントリーに際しては大人の島留学に関するページも併せてご確認ください。