インタビュー#3 生徒と共に育つ場づくり(高校チーム・吉岡)
インタビュー第三弾は、前回インタビューした岸川さんと同期・同じ高校チームで働く吉岡慧(あきら)さん。同じ学習センター・高校チームに所属しながらも、取り組んでいる内容や生徒へのアプローチの仕方がまったく異なる二人。違っているからこそ、多様な生徒対応が可能になるんだなと改めて感じるインタビューになりました。
▼吉岡さんが学習センターを選んだ理由はこちらから!
「先生」じゃなくて「あきら」のままで
隠岐島前教育魅力化プロジェクトに関心を持ってから、おもしろそう!ここで何をしているかもっと知りたい!という気持ちがどんどん大きくなって、「未来を変えた島の学校」も読みました。
大学を卒業したら、私立高校の英語教員になるつもりで準備をしていましたが、教育実習に行ってみて「自分は本当に学校で英語を教える仕事がしたいのか?」とモヤモヤが残りました。
学習センターだったら、親や教師のような縦の関係でなく、生徒同士のような横の関係でもない、ちょっと先輩・ナナメの関係で生徒と関われる。生徒と個-個の関係、自分も「役割として」ではなくて「あきら」のままで向き合えることに魅力を感じて、大人の島留学にエントリーしました。
気持ちや意見をシェアする場づくり
学習センターでは、学年別の夢ゼミを担当しています。
7月に1年生向けを3回、2年生向けを1回実施しました。9月にもそれぞれの学年で1回ずつ開催する予定です。
7月の夢ゼミでは「幸せな人生に自分で向かえる人」「自分のやりたいことに正直に人生を自分で決めて生きる力」を目標にして、自己開示が苦手な生徒にも開かれた場、取り組みやすいワークショップになるようにコンテンツを作りました。
学習センターでは、スタッフそれぞれに強みや個性があって、それに応じて何を担当するかが決まっていきます。自分の得意分野は、相手の話を聞いて、そこからアイデアを広げたり、繋いだりすること。あと、参加した人たちが安心して自分の意見を言えるような場をつくること。自分らしさが発揮できそうな仕事を「やってみない?」と提案してもらえたのが嬉しかった。
ほかにも、本や絵本が大好きなので学習センター内の図書係をやったり、島前高生が企画した「本のおはなし会」の伴走もしました。”本を好きになったきっかけの本”をテーマにして開催しましたが、海士町中央図書館の司書さんや、西ノ島町コミュニティ図書館いかあ屋の司書さんにもご協力いただき、本を通じた新しいつながりや気づきが生まれる場になりました。
苦労した自分だからできる英語”きょういく”
高校生の時に海外留学をした経験があって、大学も授業がすべて英語で行われる学部だったので、学習センターでは英語の指導も担当しています。
具体的には、夏休み期間に短期留学をする生徒と英会話チャットをしたり、TOEFLを受験する生徒のスピーキング・ライティング対策、ALT(外国語指導助手)の英会話クラスのサブ担当などをやっています。
学習センターで英語の指導をしていると、帰国子女でもなくて学校教育の英語学習だけでやってきた自分、外国語としての英語学習方法を学んできた自分だからこそ教えられることがあるように感じています。
英語をやっていて難しい、わからない、でもがんばって話したら通じた!しゃべることができるとなんだか楽しい!と純粋に言語を学ぶ楽しさを生徒と一緒に感じる場面が何度かあって、生徒が成長した時に自分も嬉しい=ともに育つ「共育」ができているのが嬉しい。
「違う」も「同じ」も面白がる
海士町全体の雰囲気も、そこに住む人たちの「いいね」「やってみよう」「私もやってみたい」という気持ちの土壌みたいなものが大きく影響していて、それがとても心地良いです。学習センターの中もそう。スタッフとの関わりがあったかいし、刺激になっています。
学習センターの仕事は教育に関心がある、教職を目指している人に限らず、他人を鏡にして自分を見たり、その関わりから新しい発見や、こういう自分があったんだ!と気づいたり、広がっていくわくわくを楽しめる人に向いていると思う。
いまいるメンバーも自分の意見を持ちつつ、人の話を聞いた時に「賛成」「反対」「評価」だけじゃなくて、違いや同じを面白がれる人が多い気がします。批判的思考がないんじゃなくて、批判すら面白がるというか。真剣に、本気で他人との関わりを面白がれる人が楽しめる職場だと思います。
私たちのチームに入りませんか?
2025年春から学習センターの高校チームメンバーに参画してくれる人を募集しています。募集の詳細は採用ページよりご覧いただけます。
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なお、今回の募集は「大人の島留学」という、報酬のある制度を利用しての採用となります。エントリーに際しては大人の島留学に関するページも併せてご確認ください。